ファクタリング手数料の相場はいくら?計算方法を詳しく解説
「ファクタリングを利用したいけど、手数料がどのくらいかかるのか不安…」と感じている経営者の方は多いのではないでしょうか。
手数料の相場を知らずに申し込むと、想定外のコストが発生し、資金繰りの改善どころか悪化させてしまうリスクもあります。
本記事では、ファクタリング手数料の相場・計算方法・手数料を左右する要因について、初めての方にもわかりやすく解説します。
利用前にしっかり理解して、コストを抑えた賢いファクタリング活用を目指しましょう。
ファクタリング手数料とは?基本的な仕組みを理解しよう
手数料は「売掛金を売るときのコスト」
ファクタリングとは、企業が保有する売掛金(請求書)をファクタリング会社に売却し、現金化するサービスです。
このとき、ファクタリング会社は売掛金の全額ではなく、手数料を差し引いた金額を支払います。
この差し引かれる分が「ファクタリング手数料」です。
たとえば、100万円の売掛金を手数料10%でファクタリングした場合、受け取れる金額は90万円になります。
手数料は銀行融資の「金利」に似た位置づけですが、ファクタリングはあくまでも売掛債権の「売買」であり、借入ではありません。
ポイント:ファクタリング手数料に消費税はかかりません。ファクタリングは金融取引(売掛債権の売買)として扱われるため、手数料は非課税です。
手数料の計算方法
ファクタリング手数料の計算式はシンプルです。
計算式:受取額 = 売掛金額 × (1 − 手数料率)
手数料額 = 売掛金額 × 手数料率
具体例を見てみましょう。
売掛金200万円・手数料率15%の場合:
手数料額 = 200万円 × 15% = 30万円
受取額 = 200万円 − 30万円 = 170万円
このように計算自体は難しくありませんが、手数料率がいくらになるかが重要なポイントです。
次のセクションで、手数料率の相場を詳しく見ていきましょう。
ファクタリング手数料の相場【2社間・3社間別】
2社間ファクタリングの手数料相場:10〜30%
2社間ファクタリングとは、売掛先(取引先)に通知・承諾を得ずに、利用企業とファクタリング会社の2者間で行うファクタリングです。
売掛先に知られずに資金調達できるメリットがありますが、その分リスクが高いとみなされるため、手数料は高めに設定されています。
- 相場:10〜30%(目安)
- 少額・急ぎの案件は30%前後になることもある
- 優良な売掛先・実績がある場合は10%台も可能
- 即日対応が必要な場合は手数料が高くなりやすい
2社間は手続きがスピーディーで、最短2時間〜当日中の入金に対応している会社も多くあります。
急ぎの資金調達には向いていますが、コストとのバランスを慎重に検討することが大切です。
3社間ファクタリングの手数料相場:1〜9%
3社間ファクタリングとは、売掛先(取引先)に債権譲渡の通知・承諾を得た上で行うファクタリングです。
利用企業・ファクタリング会社・売掛先の3者が関わる取引で、売掛先の信用力が担保になるため手数料が低くなります。
- 相場:1〜9%(目安)
- 売掛先が大手企業・上場企業の場合は1〜3%台も可能
- 売掛先の信用力が高いほど手数料は低くなる
- 売掛先への通知が必要なため手続きに時間がかかる
3社間は手数料が低い反面、売掛先に「ファクタリングを利用している」ことが知られてしまいます。
取引関係への影響を懸念する場合は、2社間を選ぶ企業も多いです。
2社間・3社間の手数料比較まとめ
| 種類 | 手数料相場 | 売掛先への通知 | スピード |
|---|---|---|---|
| 2社間 | 10〜30% | 不要 | 最短当日 |
| 3社間 | 1〜9% | 必要 | 数日〜1週間程度 |
手数料を左右する5つの要因
①売掛先の信用力・規模
ファクタリング会社が最も重視するのは、売掛先(取引先)の信用力です。
大手企業・上場企業・官公庁などの売掛先であれば、支払い能力が高いとみなされ手数料が低くなります。
一方、設立間もない中小企業や業績不安定な企業が売掛先の場合は、回収リスクが高まるため手数料も上昇します。
②売掛金の金額・件数
売掛金の金額が大きいほど、手数料率が下がる傾向があります。
ファクタリング会社にとって大口取引は収益性が高いため、優遇されやすいからです。
複数の売掛金をまとめてファクタリングする「まとめ申し込み」も手数料低減に有効です。
③支払いサイト(売掛金の回収期間)
売掛金の支払いサイト(入金期日まで期間)が長いほど、ファクタリング会社のリスク保有期間が延びるため手数料は高くなります。
たとえば、支払いサイトが30日の売掛金より、90日の売掛金のほうが手数料は高く設定されます。
短サイトの売掛金を活用することが、コスト削減の一つのポイントです。
④利用企業の財務状況・実績
ファクタリングは担保・保証人が原則不要で、信用情報(CIC・JICC)にも登録されません。
ただし、利用企業の業歴・売上規模・財務状況も審査で確認されます。
業歴が長く、売上が安定している企業は信頼性が高いと判断され、手数料が低くなりやすいです。
⑤利用するファクタリング会社
同じ条件でも、ファクタリング会社によって手数料は大きく異なります。
複数社に見積もりを依頼して比較することが、手数料を抑える最も確実な方法です。
オンライン完結型のファクタリング会社は、運営コストが低いため手数料が低めに設定されていることも多いです。
手数料のシミュレーション計算例
【2社間】100万円の売掛金・手数料15%の場合
売掛金:100万円
手数料率:15%(2社間・目安)
手数料額:100万円 × 15% = 15万円
受取額:100万円 − 15万円 = 85万円
2社間の場合、手数料は15万円程度かかります。
ただし、急ぎの資金調達でなければ複数社に見積もりを取ることで10%台前半まで下げられる可能性があります。
【3社間】300万円の売掛金・手数料5%の場合
売掛金:300万円
手数料率:5%(3社間・大手売掛先の場合の目安)
手数料額:300万円 × 5% = 15万円
受取額:300万円 − 15万円 = 285万円
3社間ファクタリングであれば、売掛金が大きくても手数料を低く抑えられます。
売掛先への通知ができる状況であれば、積極的に3社間の利用を検討しましょう。
手数料の目安早見表
| 売掛金額 | 2社間(15%) | 2社間(20%) | 3社間(5%) |
|---|---|---|---|
| 50万円 | 42.5万円受取 | 40万円受取 | 47.5万円受取 |
| 100万円 | 85万円受取 | 80万円受取 | 95万円受取 |
| 300万円 | 255万円受取 | 240万円受取 | 285万円受取 |
| 500万円 | 425万円受取 | 400万円受取 | 475万円受取 |
FAQ(よくある質問)
Q. ファクタリング手数料はなぜ銀行融資より高いのですか?
A. ファクタリングは担保・保証人なしで利用でき、信用情報にも登録されません。審査もスピーディーです。このような柔軟性・スピードに対するコストとして、銀行融資よりも手数料が高くなります。リスクと利便性のバランスとして理解しておきましょう。
Q. 手数料以外にかかる費用はありますか?
A. ファクタリング会社によっては、審査料・登記費用(債権譲渡登記)・事務手数料が別途発生することがあります。契約前に「手数料以外の費用の有無」を必ず確認しましょう。オンライン完結型の会社は追加費用が少ない傾向があります。
Q. 手数料の上限はありますか?
A. 法律上、ファクタリング手数料に明確な上限規制はありません(ファクタリングは貸金業法の対象外)。ただし、極端に高い手数料(30%超など)を請求する業者は悪質な可能性があります。複数社を比較し、相場を逸脱した条件には注意が必要です。
Q. 手数料を交渉することはできますか?
A. 可能なケースがあります。特に継続利用する場合や、売掛先の信用力が高い場合は交渉の余地があります。また、複数社の見積もりを提示して競合させることで、手数料を引き下げてもらえることもあります。
まとめ:手数料を理解してファクタリングを賢く使おう
ファクタリング手数料の相場は、2社間で10〜30%、3社間で1〜9%が目安です。
手数料の高低は、売掛先の信用力・売掛金の金額・支払いサイト・利用会社によって大きく変わります。
コストを最小限に抑えるためには、複数社に見積もりを依頼して比較することが最も重要です。
ファクタリングは使い方次第で強力な資金調達手段になります。
「手数料が高そう」と敬遠せず、まず相場を把握した上で自社の状況に合った会社を選びましょう。
下記のリンクから、おすすめのファクタリング会社を比較・検討していただけます。